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ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ Version 3を作ってみました。 [ぺるけ式FET差動ヘッドホンアンプ V3]

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今回初めてヘッドホンアンプを自分で組んでみました。

今まで短いDockケーブルを作ったり、製品をほんの少し使いやすいように改造したりしたことはありましたが、一からアンプを組むのはなんとなく敷居が高いイメージがあったので組んでみたいとは思いながらも中々実行には移せませんでした。

しかし学生生活・研究室生活があと1年と迫り、ボール盤などの工作機械が使える機会があるのに面倒臭がるのも勿体無い!と就活が終わってふと思いまして今回のアンプ製作に至りました。



アンプを一から組むとなると

アナログ回路の知識が必要な点(動作確認なども含めて)

・基盤から電子部品、ケースやコネクタ、配線など全て地方で揃えるとなると送料もかかるし、実際に目でものを確認して買えない煩わしさがある点

・ケースや加工する穴の大きさによっては大きな工具を必要とする点(ボール盤など)

このように(私にとって)色々と敷居が高い感じていまして、初めて組むなら簡単ですぐに作れるアンプにしようと思いマルツや秋月などで販売しているヘッドホンアンプキットにしようかと思っていたのですが(秋月は加工済みケースも売っている)、兼ねてから興味があったぺるけさんが設計したディスクリートヘッドホンアンプを処女作に選ぶことにしました。

最初からディスクリートってどういうことだよ?と自分でも思いましたが、やはり作る以上はいい音のアンプを作りたいですし、今回に関してはぺるけさんがわかりやすい回路の解説ページを作ってくださっていたり、部品の頒布までしてくださっているということだったのでチャレンジしてみました。




ということでようやく本題です。

制作したのはぺるけ氏が考案したFET差動ヘッドホンアンプ Version3です。

ぺるけさんのHP、ヘッドホンアンプ製作に関するページは下記の通りです。

情熱の真空管: http://www.op316.com/tubes/tubes.htm
ヘッドホンアンプを作ろう: http://www.op316.com/tubes/hpa/index.htm
FET差動アンプVesion3製作ページ: http://www.op316.com/tubes/hpa/version3.htm



今回の製作に関してはほとんどの部品をぺるけさんから頒布して頂き解説ページと全く同じ部品構成にて作成しました。部品を頒布してくださったぺるけさん本当にありがとうございました。


なぜほとんどオリジナルと同じにしたのかということなのですが今回は2つの理由がありました。
どうせ作るならオリジナルにとことん忠実な方が失敗が少ないと思ったこと、そして1台目をベースに2台目を自分なりに色々とアレンジして音の違いを比較したかったからです。


やはり初めてヘッドホンアンプを作るとなるとケースの内部の余裕や配線の太さはどれが適切かといった実際に手作りする際に考えないといけないことが多々ありそうだったのでそういったものを軽減するという意味でもマニュアルに沿った方が楽ができるだろうということでオリジナルに忠実にしました。要は楽がしたかったんですね(笑

また、これまで1000人以上作ってきたと言われているFET差動アンプとのことですが、全くオーディオグレード品を使わずにどれだけいい音が出せるのかということに純粋に興味を持ちましたし、逆にドノーマルとコテコテのオーディオグレードではどういった差があるのかという点も自身の耳で確認してみたくなったんです。



そういった経緯があり今回は3.5mmのヘッドホンジャックとmini-miniからの入力部を追加した以外は全く同じ構成で作りました。抵抗もコンデンサも内部配線もその他もかなりぺるけさんに甘えてしまいました。


初めての製作ということで作成するのに10時間あまりかかってしまいましたし、穴あけを失敗したりと右往左往ありましたが下記の通りなんとか完成しました。

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平ラグ版での製作ということで難易度はかなり下がるのにも関わらずジャンパー線をハンダ付けしたりするのは2,3回ほどやり直したりを繰り返しました・・・見事に配線は汚らしいですね・・・2台目はもう少しスマートな配線の引きまわしをしたいです。

また、ラグ板へのハンダ付けはそこまでトラブルはありませんでしたし、音出しは一発でうまくいったのですが、今回ケース加工やケースに収めるのにかなりの時間をかけてしまいました。


今回ケースも同じ物を使おうということでぺるけさんの解説ページにあるタカチのHEN型放熱ケース HEN110420Sを使ったのですが実は加工にかなりの時間を要しました。
外見はかなりカッコイイのですがフロント・リアパネルが結構肉厚だったため、小型のパワーがないボール盤+年季の入ったドリルでは穴が開かなかったんですね・・・
そもそもボリュームやRCAの穴は6.5mm径より大きかったので小型のボール盤だけでは綺麗に穴を開けるのは無理だったので研究室に大型のボール盤がなければ6mmぐらいの穴をどうにかあけてそこからヤスリで削って広げないといけないことになっていたかもしれません。恐ろしや・・・

今度からケースを選ぶ時は加工のしやすさを考えながら選ぼうと思いました。結局コネクタや筐体の足、ラグ板固定のための穴をあけるだけで2時間弱かかりました・・・


もうひとつの失敗がヘッドホンジャックでした。
ボリュームやスイッチ、DCジャック、RCAジャックなどはラグ板を筐体内におさめてパネルの内側から穴を通して固定するタイプだったのでよかったのですが、自前で持っていた3.5mmステレオジャックだけは外側から差し込んで固定するタイプだったので配線をつないでからパネルに固定するのではなく、パネルにジャックを固定してから配線をハンダ付けする必要があったので非常に作業がやりにくかったです。

今度からケチケチせずにジャックも実装しやすいものを買おうと思いました・・・


その他はジャンパー線やジャックへのハンダ付け以外はラグ板を使っていて部品配置にも余裕があったこともあり比較的サクサク作業が進みました。まぁそれでもトータルで10時間もかかってしまったのですが・・・あ、ボリュームの軸を短くするために切ったのも結構かかった気がしますね・・・


そんなこんなでどうにか完成し、無事一発で音出しに成功しまして今では3日間ぐらい導通させっぱなしで音楽を聴いています。

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元々研究室に置いておくためのアンプが欲しかったということもあり研究室に置いてtouch -> Solo -> FET差動 -> カスタムという構成で聴いています。


ということで以下からは音のファーストインプレッションです。

まずフロアノイズに関してですがぺるけさんが使用している秋月の15V 0.8Aのアダプタを使っているからか、はたまた私のハンダスキルがひどいからか、元々のスペックからかカスタムでは若干無音時にフロアノイズがあります。ただ本当に若干で、かなり静かな曲を聞かなければ聴感上問題ないレベルです。ハム音はケースの上蓋を開けたままにするとたまに聴こえますが、きちんとケース内に納めれば聴こえません。
フロアノイズもカスタムのように低インピ高能率のイヤホンでなければまず聴こえないレベルだと思います。

出力の高いSoloに14dBのアッテネータをつけた状態(iPod touchのラインアウトより出力レベルが低い状態)でもカスタムだとボリュームは9時から9時半が限度ですがボリュームにRK27を使っているおかげでギャングエラーもなく音量調整は比較的快適です。

また、肝心の音についてですが、導通1時間後に聴いた時点でも誇張がない透明感のある音が聴こえてきて結構びっくりしました。勝手なイメージですがディスクリートアンプはもっと音がキンキンしているイメージでしたが鳴らし始めから非常に中庸な音で辺に特定の帯域が持ち上がることなく、音場も広すぎず整然としている印象です。全体を通して誇張がなく非常に素直に音が出ている、そのような印象を受けました。

上品とも言えずパンチがあるわけでもなくある意味淡々と聴かせるイメージですが、音源によっては再生能力が高いからか低域がかなり下までうねるように出たりします。これが一番びっくりしました。Versionが上がってコンデンサの容量が増えたことが起因しているようです。

高域に関しては上までよく聴こえますがまだ若干かすれて聴こえるような気もしますが現状でも私が聴いた中では高水準だと思います。鳴らしこみが落ち着いてもう少し綺麗になってくれることを期待しています。もしくはどこか配線がミスしていたりして・・・

中域に関しては現状では若干不満があります。というのもボーカルなしの打ち込み系を聴く時は非常に気持がいいのですが、ボーカルは若干引っ込んでいるように感じてしまいます。

総じて"いい音"ではありますが、低インピーダンスのイヤホンだからなのか、私の作り方が悪いのか、鳴らしこみが済んでいないからなのかわかりませんが全く不満のない音ということでもないようです。

もしかしたら問題があるかもしれないので引き続き回路のチェックをしてみようと思います。

あとなぜかUERMで聴くと高域の荒々しさが顕著になります。SE530x6ではそこまで感じませんが・・・
中域が引っ込んでいるとのレビューもあるようなのでこれはとりあえず置いといて、この高域の若干の荒々しさを改善するためにはどうすればいいのかを考えようかと思います。

また、上記の問題が解決できたら下記のサイトに改造記事などがあるので2台目はオーディオグレード品を使ったり、自分なりに回路の定数を変えてみてイヤホンに最適なアンプにしていけたらと思います。

http://nw-electric.way-nifty.com/blog/hpa_kai.html
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KGW

Matthiou さん

「若干無音時にフロアノイズがあります。」とのこと、小生2台製作しましたが、無音です。小生のヘッドホンはAKG K-701。

アースのとり方が悪いということはないでしょうか?ぺるけさんの指示通りであれば良いのですが。あと、シャーシアースを取るときは、シャーシの表面を紙やすりで荒らさないとだめです。シャーシの表面はアルマイト加工されており、そのままですとアースに落ちませんので。

一度、慎重にチェックすることをお勧めします。

以上
by KGW (2013-07-13 08:01) 

Matthiou

>> KGWさん

初めまして。
わざわざコメントして頂きありがとうございます。

フロアノイズの件なのですが上記に書いているように高能率低インピのイヤホン(カスタムIEM)
で試聴した際にフロアノイズが聴こえるというレベルでヘッドホンで聴く場合にはほぼ無音でした。

シャーシアースの件はぺるけさんの指示通りで、シャーシの表面もリーマーで
削ってからとりつけてアースに落ちていることをテスターで確認しています。

おそらく今回のノイズは高能率のイヤホンで聴いているからだと思います。
by Matthiou (2013-07-13 14:51) 

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